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才能の正体

2020.04.17
才能の正体

先日、顧客の相談に乗った後、コーヒーを飲みながら言われたことがある。「川端さんはいいですね。誰にも負けない才能があって。私は才能なんか無いと分かっているから地道にちょっとずつ努力をするしかないんですよね」

私は正直戸惑ってしまった。何故なら、私にとって自分に才能があるかないかなど興味がないからである。才能とは何かまず定義をしておこう。検索してみると「物事を巧みになしうる生まれつきの能力」或いは単に「素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力」ともある。文脈から考えるにこの方はおそらく前者の生まれつきの能力のことを言っているのだろうと思うので、「才能:物事を巧みになしうる生まれつきの能力」と定義して、今回は話していく。

 

 

 

自分にはこうした才能がないと思っている人は多い。いやおそらく社会人になって、自分の才能の無さに気付いたという方がほとんどではないだろうか。それは才能という言葉が広く使われていることでもよく分かる。おそらく自分より圧倒的に能力が高い人がいて、その差を説明するのに最も便利な単語だからである。もし、能力にあまり差のない社会が生まれたら、才能という言葉が生まれていないと思うし、あったとしても使われない言葉になっているのではないだろうか。そんな気がする。

 

 

私にとっての才能とは生まれながらに持った特殊な能力ではなく、気付いたら備わっていたモノという程度の意味である。何故なら今持っている能力が生まれつきのものなのかどうかは誰にも分からないからだ。だからと言って、生まれつき持った能力などないと断定することもできないし、断定する必要もない。ないということを立証できないからだ。また立証する必要もない。あるかもしれないし、ないかもしれないが、はっきり言ってどちらでもいい。そんなことは重要でないからだ。敢えて言うなら、その才能よりも大きな意味と意義を持つものとは何かと聞かれたら、「自己完結で高いモチベーションを維持できるモノ・こと」である。つまり、他からの影響を一切受けずに自分だけで高いモチベーションを維持できるモノ・ことを仕事なり、趣味として持っていればそれは皆さんがいう才能を超える価値があると思っているということだ。それが例えば野球選手なら「野球が好きだから」という理由でもいいし、「野球がうまく野球さえやっていれば人から褒められて嬉しいから」でも何でもいいわけだ。とにかく高いモチベーションと集中力を保てるモノは例外なく上手くなる。ただそれだけのシンプルなメカニズムが存在しているだけなのではないだろうか。それは結果として、他人と比べて没頭できるからである。私がアドバイスをする相手のモチベーションを常に意識するのは、今後結果を出すかどうかは今現在の能力ではなく、現在その仕事にいかに没頭しているかでほぼ決まるからであり、それにはその仕事自体を気に入っているかどうかで相当な差が生まれることを知り尽くしているからである。そうした自分の好きなこと・放っておいても没頭できることを仕事にしている者は「才能がある」と評価されるほどの結果を出す可能性は高いし、お金を稼ぐことにつながるから生産的かもしれない、というだけのことである。

 

 

 

 

もし、自分は仕事でも趣味でもそうしたものがないというなら、こう聞かれたらどうだろう。他人からでも自分から見てでもいい、こだわりが強いモノはないだろうか。多分誰にだってあるはずだ。何か優秀な成績を収めたとか、人から上手いと言われたなどという評価を必須とするから見えないだけであり、そんな他人からの評価は一旦置いてみよう。料理でもいいし、掃除の仕方でも何でもいい。こだわるということはそれについての関心が高いということだ。これもまた能力である。それがビジネスになるかどうかはまた別問題だが、他のことをするよりも高いモチベーションと集中力でそのことに向き合えるはずである。すると、何気なく続けている仕事よりは成果を出しやすいはずである。だが、気を付けなければならないのはどんなモノにもライバルがあり、評価はあくまでも相対的なものであるということだ。例えば、料理なども非常に人気の高いジャンルであなたと同じかそれ以上に高いモチベーションを維持している人がいる可能性は高い。野球やサッカーなどの人気スポーツも同様にそうだろう。

 

 

 

高い収入や社会的地位に結びつくか否かという視点に固執しなければ、自分がこだわれるものは生まれ持った能力以上の価値であり、そのこだわりを活かせる仕事が見つからないならそれを自分で作ればいい。作ってしまえば次にそれがいかに収入を生むかという方法を考えればいいだけの話であり、そんなに複雑なことは何もない。因みにそれを現実のものにしたのが弊所サトミ営業相談所である。

 

 

 

結局のところ、才能とはその程度のものである。(念のため言っておくが、私は自慢したいわけでなく事実をありのまま言うと)若き日から現在に至るまでずっと天才と言われ続けてきた私が言うのだから間違いない。才能など所詮その程度のものであり、それがないとへこむ必要もなければ、ないからと変に気合を入れる必要もない。あなたが言う才能が発揮できない仕事を選んでいるのは他でもないあなた自身なのだから。あなたが言う才能が発揮できる仕事は多分他にある。なければ作ればいい。だけど、それが上手くいかないだろうと予想しそのリスクを取るより、今就いた仕事をする方が収入にはつながりやすいからその仕事を選んでいるだけであり、それ自体は仕事を選ぶ上で当然のことであり自然なことでもあると思う。

 

 

 

繰り返しになるが、私が言いたいのは才能があるかどうか、生まれつきの才能に恵まれたかどうかなんかどうでもいいじゃないかということだ。そして、勝負の世界では才能は大した要素にはなり得ないのも事実だ。その仕事に高いモチベーションと集中力で向き合うことで結果をいかに追求してきたかどうかが重要なのだ。だからこそ、私は誰かにアドバイスをする際には、その人がきらめくような才能があるかどうかよりも自己完結でどれほどモチベーションが高く保てるかでその難易度を予測し、アドバイスの内容を決めていく。それがあればほとんどのことはちょっとしたアドバイスやきっかけで素晴らしい能力を発揮できるからだ。しかし、自分たちでモチベーションを上げることが出来ない場合はそれを阻害する外的要因を解決するところから始めるのだ。

サトミ営業相談所は、敢えてあなたやあなたの会社の良い外的要因となって、皆さんのモチベーションを上げることでその立案した営業戦略の効果を最大化し営業力アップを実現させる、そして私自身の能力を最大化することをも実現した稀有な存在なのである。