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目から鱗のハウツー営業【言い方の問題】

2023.06.13
目から鱗のハウツー営業【言い方の問題】

 

 

『同期の〇〇はなんであんなにお客さんに可愛がられるのだろう?』
『どうやら自分はお客様に好かれるタイプではないようだ』

 

こんな風に悩んだことはありませんか?
 

 

恐らくこうした経験は多かれ少なかれ誰にでもあると思います。
 

 

 

お客様からの厳しい指摘や叱責、
何度訪問しても少しも距離が縮まらないお客様の存在、
どんなお客様ともすぐに仲良くなってしまう同僚の存在、
パッとしない売上、
こうしたモノは否が応でも、
【自分はお客様に好かれるタイプではないのでは?】
そんな不安を煽るはずです。
 

 

しかし、ご安心ください。
 

 

こうしたことは少しの工夫や修正で十分打開できます。

 

 

 

 

 

覆すべき勘違い

 

 

まず多くの方が犯している勘違いから指摘したいと思います。
 

 

お客様から好かれるタイプの多くは真面目で一生懸命な平凡な人であり、
特別な魅力を持った人間やカリスマなどほとんどいません。

 

 

営業職に限らず、
ビジネスの世界で評価を得ている方の大半も、
圧倒的能力や頭脳を持つ超人などではありません。
 

 

お客様やビジネスパートナーから、
その誠実さや熱心さを評価されているタイプです。
 

 

そうしたタイプが成果を上げた時に、
周りが勝手にカリスマだ、圧倒的な魅力だと
勝手にイメージや印象を拡大させているだけです。

 

 

テレビや小説の世界と混同してはなりません。
 

 

私が何故このことを伝えたいのかと言うと、
あなたと、いわゆる人間的魅力に恵まれているとされている人との間には
それほど大きな差がないということを
知って欲しいからです。
そういう意味において、太刀打ちできない相手などいない、ということです。
 

 

そこがまず一番大切なスタートポイントです。
次に、
では【好かれる・好かれないの差を生んでいるモノは何か?】です。

 

 

 

 

 

好かれる・好かれないの差を生むモノ

 

❶真面目で一生懸命であること

 

 

一つは
真面目で一生懸命であること
正確に言えば、お客様にそう評価されていることです。
 

 

更に分解しますと
真面目である事とは、
具体的には
1⃣約束を守る
2⃣どんなことにもきちんと返事をする
3⃣正直である
たったこれだけのことです。
 

 

一生懸命であることは
営業職であれば自社の商品を売り込む事に熱心であること、
要するに、相手と関わっている場面において一生懸命であることです。

 

これに尽きます。
 

 

このように書くと当然の事に見えるでしょうが、
こうした評価は1週間や2週間で醸成されるモノではなく、
少し時間がかかります。

 

お客様によってそれにかかる時間も異なるため、
こうした評価を得るには
長期間にわたってこうしたことを繰り返し維持できなければなりません。
 

 

それにはどのお客様にもこうした事を自然と繰り返しできる習慣が、
その営業職に身に付いていることが必要となります。
 

 

また
自社の商品を売り込むのに熱心である事は
あくまで相対的な評価のおいて判定されることなので、
他社の営業職との比較において熱心さが勝ってなければ、
その評価を獲得することは出来ません。
 

 

さて難しいでしょうか?
少なくとも実現不可能なことではないはずです。
 

 

後半は相対的評価の結果ですのでやや難しいかもしれませんが、
前半は完全に自己完結する問題です。
とても真似できないことではないと思います。
 
 
 

 

一方で、事実を伝えておきますと、
多くのお客様にこのように評価されている営業職は
全体としてはごく少数だと言えます。

 

だからこそ、こうした事の積み重ねのみで
お客様から好かれることは十分可能だとも言えます。
 

 

実は、これが人気のある営業職とそうでない営業職との差であり、
違いです。
 

 

 

❷言い方

 

 

二つ目は
【言い方】です。
 

 

いわゆる『それって、言い方の問題でしょ?』の、言い方です。
 

 

恐らく人間の印象を決める要素の中で、
実は大きな割合を占めるのが
この言い方です。
 

 

一番簡単で一般的な方法は、
用件に入る前に一言添えるというモノです。

 

「今少しだけお時間ありますか?」
「申し訳ありませんが、」
「恐縮ですが」

 

 

こうした事はどの営業職も行っている事ですが、
出来れば色んな言い方や表現を試してみることをお勧めします。

 

 

自分が使い慣れない、或いは他人があまり使わない表現の中で
掘り出し物が見つかることがあるからです。
 
 

 

或いは、
例えば、お客様に不利益が発生するような事を伝えなければならない時、
「今日はお客様に怒られる覚悟で来ました。」
から入るのと、
「大変申し訳ないのですが、会社の方針で・・・」
では全く印象は違います。
必ずどちらがいい、という事もありませんが、
添えた一言によって、
印象に違いが生まれることは分かると思います。
 
 

 

このように見ていくと、
言い方の巧拙が営業職にとっても管理職にとっても、
実に重要な要素であることがよく分かると思います。
 

 

特に、営業職は対お客様、対上司の二者を相手に
あらゆる事を報告・伝達する場面があります。
 

 

勿論、相手が怒ったり嫌な思いをすることも伝えなければならない、
そんな場面も何度もあります。
 

 

これはどんな営業職にも必然であり、逃れられない宿命です。
 

 

その度に相手の心象を損ねる営業職と、
その心象のマイナスを最小限に抑える営業職では途轍もない差が生まれます。
 

 

当然その場での相手の態度や反応が厳しいモノであればあるほど、
次のコミュニケーションや行動が取りづらくなるので、
その差は更に広がることになります。
 

 

言い方の違いがこうした差を大きく生んでしまういうことになります。
 
 

 

例えば、こんな場面、ありませんか?

 

 

例えば、自社全体のルールの変更を
全営業職が一斉に担当先のお客様に伝えるという場面があったとします。
 

 

ある営業職がいくつも不満の声をお客様からいただくのに、
別の営業職は全くそういうことはない、
こんなことはないでしょうか?
 

 

これは勿論お客様との信頼関係による差もありますが、
同じ内容を伝えるのにどうしてこんな差が生まれるかと言うと
言い方の問題です。
 
 

 

どのような言い方がベストなのかと言うと
実は、一つとして正解はありません。

 

どんな言い方がいい、悪いも相手によって勿論異なりますし、
あなたの性格やキャラによっても異なります。
 

 

ですから、私からこういう言い方を心掛けましょうということを
具体的に伝えるつもりは全くありません。

 

 

 

 

 

言い方を改善する対策

 

 

ではどうすればいいか?
一番簡単なのは普段から言い方の上手い人を探すことを習慣化し、
よく観察し、よく真似てみることです。

 

 

言い方が上手い人とは
否定的な内容もその人が伝えると
不思議と悪く取られない、
そんな人ですね。
 

 

言い方の上手い営業職だけを探すのではなく、
飲食店やレストランのスタッフの接客時の言い方・言い回し・表現・伝え方なども常に意識して見聞きすると良いでしょう。
 

 

そして、
言い方が上手い人を観察する、
言い方が上手い人とよく話す、
ことです。
 
 
 

 

その人がどんな時に
どんな言葉を選び、
どんなタイミングで、
どんな表情で言葉を発しているのかを
よく見てください。

 

 

 

 

最強の、言い方が上手い人S支店長

 

 

例えば、
私が20代後半の時に出会ったS支店長という方は
まさにそういう人でした。
 

 

どんなに厳しいことであっても
S支店長から言われると不思議とやる気が湧いてくるのです。
他の上司から言われたら、間違いなくやる気が削がれるような内容でも
S支店長からなら嫌な気持ちにならないんですね。
 

 

ですから、S支店長と営業所のメンバーで飲みに行く時は
ほとんどS支店長の様子を研究していました。
 

 

よく使う言葉、
全く使わない言葉、
声の大きさ、
全てをずっと観察していました。
 

 

勿論、言い方が上手い人は一人や二人ではないと思います。
 

 

何人も注目してみると実にいろんなことが見えてきます。
 

 

一度是非やってみてください。