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サトミ流仕事の哲学

2020.01.10
サトミ流仕事の哲学

実は去年のクリスマスイブにTwitterで「来年一発目のブログのテーマ、公募しようかな」と呟いたら、色んな要望が寄せられた。
一番多かったのは「川端さんの考え方はいつも新鮮だから、川端流の仕事の哲学とは?みたいなテーマで語って欲しい」というモノだった。因みに2番目に多かったのは「営業マンという職業はなくなるのか?について語って欲しい」というものだった。これについてはいつか語りたいと思うが、まずは一番多かった私の仕事の哲学について語りたいと思う。

私の仕事の哲学はたった一つだ。
仕事を好きになる、そして好きな仕事をやるということに徹底的にこだわり抜く」ということだ。これは自分自身の仕事のこだわりであり、顧客に対してもそれを理想とした提案・アドバイスを行っていくということでもある。
理由は簡単で、好きで仕事をやっている人間には敵わないからだ。なにしろ、他の人間には苦痛に見えることを苦痛に感じずに出来るのだから圧倒的に有利だ。長期的には、そうした人間はかなりの勝率で勝ち続ける。勝ち続けるという快感や喜びはその仕事を更に好きにさせるに十分なインセンティブだろう。当然の結果として、更に努力を積み上げていくことが出来る。まさに必勝法だろう。それでも実際には常勝と言うわけにはいかないのが営業の世界の面白いところなのだが、大まかに言うとこの必勝法は成立すると私は考えている。営業という仕事が苦手だと言う人は、「自社の製品を紹介し、買ってもらう」という行動・仕事自体が苦手なのではなく、組織が課しているノルマや意味不明なルールや雰囲気が苦手なだけなのではないだろうか。

 

 

「仕事を好きになる?そんなの無理だよ」と思っている営業マンの皆さん!そうだ、無理だ。これを実現させるのは営業マン本人ではない。営業マンが営業という仕事を好きになる、その境地に到達させるのは本人ではなく、会社や組織の上層部が考えるべき課題だと思う。言ってしまえば、営業という仕事の本質である「顧客と信頼関係を構築し、購買につなげる」という行為そのものは特段苦痛になる要素などない。営業は激務だというのは思い込みである。激務にしているのは、営業活動そのものではなく、組織や会社が営業活動の周辺に設定したルールであり、環境なのだ。

 

 

「好きな仕事をする」などと言うと「仕事はそんなに甘いものではない!」などと突っ込んでくる方も多いのだが、これは甘やかしなどではない。何故か「仕事に苦労は必須だ!」「苦労して初めて成功するのだ!」いう言説を取る方が多いのだが、これは何の根拠もないただの思い込みである。

 

 

例えば、私は顧客の今後の営業戦略・戦術を考えている時、或いは顧客と話している時は何のストレスも苦痛も感じない。営業活動をしている時もほとんど感じない。何故なら、これらの仕事が好きだからだ。営業という仕事自体が苦痛だという人から見れば、私が長時間ずっと一人でブツブツ言いながら戦術を練っているその様や何時間と飛び込み営業を行っているその姿は相当苦労を重ねているように見えるだろうが、本人は好きな仕事なのでこれ自体は物理的な(体力的な・時間的な)制限さえなければいくらでも没頭できる。このように没頭できることを仕事にしている人は少数派の幸せ者だろうが、少なくとも朝会社に行くのが苦痛だというよりはそれほど苦痛でもない方が高い集中力で仕事に臨めるし、当然ミスも起こりにくいはずだと私は思う。仕事は辛いのが当然だという人が多いが、私はそう思わない。繰り返しになるが、営業という仕事を辛いモノにしているのは営業マンでなく、組織や上層部なのだ。

こんな風に言っていると、多くの経営者の方が「やっぱり今の若い子は優しくしてあげないとダメなんですかねー?」と愚痴をこぼしてくるのだが、私は勿論ただ「優しくしましょう。」「苦労するな、させるな」と言っている訳ではない。目標達成には必要だが苦しい困難な道、茨の道を自らの意志で通るならばいいだろう。そうであるならば、それは自分自身で選んだ道であり、自分自身で選んだ苦労のはずだ。だから、それは良い。素晴らしいことだ。だが、多くの営業マンは意味不明で効果も見込めない苦労を組織の論理で強いられている。これは苦労じゃない、苦痛だ。こうしたことは、モチベーションを奪うだけだから辞めましょうと言っているだけなのだ。

この「好きな仕事をやるということに徹底的にこだわり抜く」ということは私自身がサラリーマン時代を通して到達した仕事の現実と理想であり、決して譲ることのできないこだわりだ。
これは自分自身に常に問いかける仕事のテーマであり、顧客に対してもしつこいくらいに突っ込み続けるであろう永遠の挑戦だと思っている。
これは単なる「仕事を楽しんで欲しい」という感情論・観念論・理想論で言っているのではなく、結果を最短ルートで目指す現実論である。

サトミ営業相談所は今までもこれからも、このシンプルで難しいテーマを追いかけ続けて、皆さんの営業力を高めていく。