先日、私のYouTubeを見た親友T(私のブログやYouTubeを欠かさず見てくれている)より、以下のような疑問が寄せられた。(疑問というよりも心配してくれて、かもしれない。)
「どちらかと言えば、組織のあり方にメスを入れる類の話が多いから、上司側の人が聞いた時どんな反応しているのか気になる。素直に受け取ってもらえるものなの?」
私は普段から知り合いや友人、そして私のブログやYouTubeを見てくれている人に「どんなことでもいいので要望や意見をぶつけて欲しい。否定的な意見でも一向に構わない。」と伝えている。これは敬愛するアントニオ猪木の「いつ何時誰の挑戦でも受ける」というスタンスに憧れて宣言している弊所の基本スタンスだ。
だから、今回はこの問いかけに応え、さらに営業戦略と組織のあり方、そしてスタッフ(営業マン)の関係性について考察したいと思う。
まず親友Tの問いに答えよう。「私は顧客に指定された範囲においてしかアドバイスしないから、指定されていなければ組織のあり方について自分から話すことはない。あくまでメインは営業戦略立案と営業職の人材育成だ。」ということだ。
企業の要望はもちろん様々である。一人の特定の営業マンを指導してほしいという要望もあれば、月1回の営業会議に参加して会社全体の方針に意見してほしいという要望もあれば、ある商品をヒット商品にするにはどんな販路を選べばいいかなどの分析をして欲しいという要望もあれば、漠然とどんな風に営業活動をすればいいのかアイデアが欲しいなどや、あるいは組織論など含めて思ったことを何でもアドバイスして欲しいというモノもある。
その中で私が一貫して気を付けているのは顧客に「私にどんなことを期待しますか?」と必ず確認しながらアドバイスをしていくということだ。勿論、私に期待することが途中から変わることもあるので折に触れて何度も繰り返し確認をする。ただし、指定された範囲を超えてアドバイスをすることはしない。自分自身も今自分は範囲を超えていないかを自己診断しながら言葉を選んでいる。
これは指定された範囲外のことをやろうとすれば、料金が変わるからとかビジネスとして割に合わないなどという理由では勿論ない。
顧客は当然ながら、私に全ての事情を話せるわけではない。顧客の今後のプランだってあるだろう。そのペースを乱してしまったり、現場を混乱させるようなことは絶対に避けなければならない。だからこそ、私は契約の際も「私にどんなことを期待しますか?」から始まり、やって欲しくないことなども繰り返し確認する。(こうした事を話すと、言いたいことを言えないのではアドバイスしにくいのでは?と思う方が多いのだが、プロフェッショナルなら納期や価格などあらゆる制限をクリアして最高のパフォーマンスを実現させるものだと私は信じている)
では何故、ブログやYouTubeで組織論、『組織とはこういうモノです』『このように考えて組織運営すべきです』ということを繰り返し語るのかと言うと、組織の本質を理解せずに部分的に営業マンだけを育成していくより、組織全体を正常化・健全化した上で営業戦略を組み立て、人材育成を行った方がはるかに効果を上げやすいからだ。
だからこそ、いろんな事情で組織のルール作りにまで私を関与させることができない顧客にも見て欲しい。いやむしろ、お会いしたこともない悩んでいる経営者の方にも見ていただき、目には見えなくとも何かのお役に立ちたいと思っている。見る、見ないも自由だし、見ても参考にする、しないも自由であり、実行に移すのもその人の自由だからだ。(自分の事情に合わせて、つまみ食いして頂ければいいし、それは私自身がこうしたSNSから色んな情報を得ているので、微力ながら恩返しのつもりでもある。)
サトミ営業相談所はただ儲かればいいと思って始めたわけではない。自分の持つノウハウ全てを駆使して少しでも多く社会の役に立ちたいと決心して創業したのだ。人より営業の知見を持っているだけに非ず。だからこそ、私のサービスを知る人が皆口をそろえて「営業の世界にイノベーションを起こす」と評価する『営業の専門家』なのである。