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イメージを排除して、人脈を作れ!

2020.04.10
イメージを排除して、人脈を作れ!

先週のブログ、「人脈を作るって、それだけじゃないって!」は思った以上の反響だった。人脈を作りたい!というのはビジネスパーソン全員の願いであり、コロナの影響で営業活動を自粛している営業職の方が顧客に会えないというもう一つの緊急事態に暗中模索している結果かもしれない。

先週は相当短くまとめれば、自社や同じ業界、同じ職種ではなく、全く関係のない人と交流しましょう、そして自分の仕事やそのやり方について語り意見を聞きましょうということを勧めた。

そこで問い合わせが多かったのは「その中でもどんな人と付き合えばいいですか?」「付き合うべき人を探す時のコツは?」という質問だ。

それだけ多くのビジネスパーソンは、友達は友達、仕事上の人脈は顧客作りとどこかでカテゴライズして交流してきたということなのではないだろうか。

私が人脈を構築する時、(いや私の中では人と付き合う時に損得関係を考えていないので人脈構築も友達付き合いもはっきり言って線引きなど無く同義である)即ち、人付き合いなので、その時に大切にしていることを今回紹介し、その考え方・理由を説明したい。

 

 

 

それは人を外見や肩書、仕事や学歴などのイメージで一切評価しないということだ。そんなの当たり前じゃないかと思う人は多いだろう。でも、これは実に難しい。
誰でも分け隔てなく付き合うことはある程度可能でも、付き合う前に肩書などのイメージを排除してというのは相当に難しい。
分かりやすい例では大企業で勤めているという肩書、高学歴、収入、身だしなみなどだ。これらは自分自身がそれを目指すことが悪いということでは勿論ない。しかし、自分自身がこうしたイメージで誰かを評価し人間関係構築の仕方に影響を与えているとしたらこれはかなり損をする。正確に言えば、こうした事を気にしない人間と比べたら人脈や自分自身の意見の幅が狭くなっていくということだ。何故なら、こうしたこととその人が持つ能力や頭の良さ、面白さははっきり言って何の相関関係もないからだ。
こんなことを突然言われても焦る必要も全くない。理由は簡単でこれが出来ている人間など1%もいないほんの一握りだからである。

 

 

 

人はイメージに支配されて生きている。だからこそ、それをきちんと理解して良いイメージを抱かれるよう努力するのは当然だ。しかし、もう一段ビジネスパーソンとして人より抜きんでた存在を目指すのなら、その一方で自分自身の人脈作りにはそうしたことを排除する。これは矛盾していない

人間がいかに根拠なくイメージに支配されているか私が例を挙げよう。
あなたは「過去」と「未来」という言葉にどんなイメージを抱きますか。恐らく過去という言葉からはどこか暗く、未来には相対的に過去より明るいイメージを抱く人が多いのではないか。これは自分のお子さんに名前を付ける時に「未来」と名付ける親御さんはあまたいるが、過去と名付ける方は多分ほとんどいないことが証明していると思う。

しかし、よく考えてみて欲しい。本来、未来も現在も過去も時間軸を表しているだけであり、過去が明るくて、未来が暗い人だっていっぱいいるはずである。過去の方が未来より暗いという根拠は何もない。おそらく未来は明るくあって欲しい、明るいはずだという願いも込めて明るいイメージを抱いている人が多いのではないか。これなどは人間がいかに根拠なくイメージに支配されて自分の行動を決めてしまっているかという証左ではないだろうか。

 

 

 

本題に戻る。このように人は根拠なくイメージだけで何かを決めつける生き物である。繰り返すが、誰かが大企業で働いている、社会的地位の高い職業に従事している、これらはその人間の価値や面白さ、とは何の関係もない。あるという根拠が一つもない。むしろ、自分自身が何者であるかを説明するために肩書や職業を出さなければいけないというのはずいぶん寂しい気がするが、そういう社会人は多い。因みに私が誰かから過去の実績や社歴を聞かれて話すと、突然相手の態度が変わるのも何度も経験したことである。私自身は自分から過去の実績や社歴を話すことなど無いし、まして自慢することなど無い。何故なら、ビジネスの世界ではそんなものは何の役にも立たないし、それを持ち出してくる人間がいかに役に立たないかを知っているからである。ビジネスの世界では過去何を成し遂げたかではなく、今とこれから何が出来るかが全てだからだ。自分自身もそうした学歴や過去の社歴などを一切排除して自分を説明・PRできる人間でありたいモノである。

 

 

成功例をあげよう。私は最近池田さんという私より10歳以上年上のおじさんと知り合った。彼は普段はドライバーとして働いており、私の専門である「営業」とは直接関わりのない業界の方である。でも飲みに行って私が仕事の話をすると、他のどの人よりも私の話の本質を理解するスピードが速く、的確なこと、或いは自分では思いもよらないことを言ってくれる。話をしていて楽しくて仕方がない。また、仕事柄20代の方と話すことも多いのだが、池田さんより頭が柔らかい人には出会ったことがない。池田さんも年上だからと上からモノを言う人でもなく、私も変に気を使う事もない。これが本当の大人と大人の対等な関係だと思っている。

 

こうした出会いを作って欲しい。こうしたことは常にそのことの重要さを理解していて意識していれば何も難しいことはない。でも、こうしたことを継続している人間と肩書やイメージで決めつけて接し方を決めている人間、どちらに面白い人間やその面白い人間の自由で何かから解き放たれたような意見が集まるかは自明だろう。

こうしたことは実は色んなことに応用も出来る。今回あらみせ(地元荒川区のお店を私のYouTubeチャンネル「営業の専門家」チャンネルで紹介する企画)に登場した橋本さんは私とは初対面であり話したこともない。Facebook上でメッセージを数回やり取りしただけだ。だが、私の申し出をあっさり引き受けてくれた。
でも、多くの人は会ったこともなくどんな人かも分からない私からの申し出には躊躇するだろう。これ自体は至極普通の感覚であり責めることなどできない。しかし、競争の世界において、どちらがスピード感のある経営判断が出来るか、多くの人材や意見を周りに集めることが出来るかという視点で見れば、橋本さんやあんじゅのマスターのようにこだわりなく即断し行動できる方が勝率は断然高い。それが勝負の世界のシビアさであり、厳しさだ。常にライバル会社があり、そことの戦いを制する上ではどのようなことにもリスクを取りながら柔軟にやっていくべきなのだ。こうした何気ないところにも経営者の本当の強さがにじみ出るものなのである。

 

 

人脈の構築には、相手の肩書や社会的地位などのイメージは一切無視して、相手の面白さで好き嫌いするべし。好き嫌いはどんどんしていい。人に分け隔てなく付き合いなさいというのは子供の世界の話だ。ビジネスはより面白い人間、信頼できる人間をめちゃくちゃえこひいきしていく方がいい。面白くも何ともない人間と100回話すより、池田さんのような人と3回お酒を飲んだ方が楽しいし意味のある時間だからだ。それがやがて自分を取り巻く無意識・無自覚の最強のシンクタンクを作ることになるだろう。

サトミ営業相談所はこうしたことを積み重ねて営業の世界最強のシンクタンクを持っていると自負している。だからこそ日本唯一・最強の「営業の専門家」なのである。