NEWS

タイトルを見た方は「関羽雲長、ここにあり」の間違いかと思ったかもしれない。
関羽工業とは静岡県浜松市気賀にて数人で営んでいる小さな町工場だ。本業は治具の設計・製作・販売である。創業者でもある桶田社長が三国志の英雄関羽が好きで、この社名に決めたというユニークな会社だ。

 

私は以前工業製品の営業をやっていた。その頃のご縁で、現在同社の営業戦略へのアドバイスや同行営業を通じた営業支援をさせて頂いている。

 

実はこの会社、大変な能力と未来を秘めた会社である。私はこの会社を「50年後のトヨタやホンダになれる会社」だと本気で思っている。理由は簡単だ。
顧客満足度がとてつもなく高いからだ。彼らに相談して解決案を提示した時の顧客の驚きと感動が入り混じったような表情を何度見てきたことか・・・
しかも、誰でも聞いたことくらいはあるような大企業の技術者がお手上げだった案件を次々解決してしまうのだ。

 

 

私はこれまであらゆる業界の色んな会社を見てきたが、これほど提案力・解決能力がずば抜けている会社は見たことがない。
だが、そんな彼らにも大きな悩みはある。技術者集団ゆえ、専属の営業部隊がなく、その技術の粋を投入して開発したデュアルクランプをどうすればヒット商品にできるのか頭を悩ませていたのだ。

 

そこで私が手を挙げたのだ。「営業の専門家」として。
関羽工業と私のドラマが、今静かに始まった。
そして、俺たちは「関羽工業、ここにあり」と呟いた。

続く。